ガボールのアイテムでお馴染みのマルカンです。
昔からガボールを集めている人にはなんてことない普通のマルカンです。
ブレスレットやウォレットチェーンの部品で止め具としての役割を果たします。

ガボールのマルカンは昔から特徴があって、刻印が打たれています。
この場合、左から(C)(G)STERLINGと打たれてます。
現行品はSTERLING(G)(C)で打たれている物が多いと思います。
刻印の順序は生前、死後特に決まりはありません。
が、生前は(C)(G)STERLINGで打たれている物が圧倒的に多いです。
特に日本にガボールが入ってきてからは(C)(G)STERLINGが多いですね。
現行品か生前品かを見分ける一つの資料として刻印の順序というものも参考にしてみてください。
それとマルカンはガボールの本物か偽物かを見分ける際の有力なファクターになります。ガボールの真贋に関してメールがたくさん来るのでまずは自分で調べてみてください。ガボールのブレスにしろ、ウォレットチェーンにしろマルカンのロウ付けは刻印部分にされています。イメージとしてはロウ付けが施されその上に刻印が押されているといった感じです。
ロウ付け跡というのはマルカンの接合部分の跡です。
生前物の本物のガボールは(C)(G)STERLINGの刻印のどこかしらでロウ付け(リングを閉じる溶接作業)が施されています。それ以外、すなわち、刻印以外の部分に切断跡がある場合、その作品はガボラトリーで製造されたものではない、もしくはガボラトリー以外の第3者の手が加わった作品である可能性が高いです。
これらはコレクターにとっては至極当たり前のことですが、知らない人からメールがかなり来るので書いておきます。マルカンのサイズなんか気にする前にまずはロウ付けがどこでされているのかを気にしてください。
じゃ、例外はないのか!?と思われる方も多いかと思いますが、
恐らく例外はありません。
全ての作品を見たわけではないのですが、80年代からのかなりの数の作品を見させて頂いた感想からいうと、例外はありませんでした。厳密に言えば例外はあるのかもしれませんが、そういった作品は通常ガボールが個人的に作った作品や、一般市場に出回らない物がほとんどですので流通している作品からは除外しています。
最近ではマルカンごと複製したものもあるので、ロウ付け跡が良く分からない場合もあります。そういう場合は、銀がくすむとどこでロウ付けがされているか分かります。
ロウ付け作業は温度の違いや銀の質などで全くロウ付け跡が分からないように接合するのは難しいそうです。
リングのサイズ直しでも線が入ってしまいますよね。ガボールのマルカンのロウ付け跡も同じで、以下のように時間が経つとマルカンの色とロウ付け跡の色が異なってきます。1年半〜2年くらい使用せずにくすませてください。
マルカンだけ本物仕様という偽物もありますが、あまり見かけません。
マルカンにロウ付けがきちんとされているかは一つの参考資料として活用してみてください。偽物は刻印を切断したくない為、刻印以外の部分でロウ付けがされています。