ガボールのブレスレットやウォレットに取り付けてあるパーツ。
Tバーについて、書いてみます。
ガボールのブレスレットはマルカン(リング)とTバーという非常にシンプルで壊れにくい留め金が採用されています。
クロムハーツ等のクリップ式とは違い、バネが緩むということも無く原始的な形をした良い留め金だと思います。
ガボラトリーのTバーは片面にブランド名であるGABORATORYの文字が刻印されています。
インターナショナル製ですと片面にGABORATORY、裏面にINTERNATIONALの刻印があります。
Tバーの両端にはスモールスカルが取り付けられています。
かなり拡大しましたが、サルみたいなスカルです。

このスカルの歯の削れ具合で使用頻度も分かってきます。
ブレスレットは頻繁に取り外したりしますのでスカルの歯が少しずつ磨耗します。
インターナショナル製のTバーはスカルが跡付けされたようにボコッと突き出ていますがガボラトリーインクで製作されたものはそういったこともなく滑らかに両サイドにスカルが付いています(画像1枚目参照)。
よく、質問を受けるのがTバーのサイドのスカルの顎裏についてです。
スカルの顎裏が彫り込まれている(えぐれている)ものが初期の作品によく見られます。
これは一般的にそういえるというだけのことであって顎裏がえぐれていれば全部初期の作品かと言えば、例外は沢山あります。
後期の作品で顎裏が彫られているものも沢山ありますし、片方だけ彫られていて片方だけ埋まっているなんていうのもあります。
現行品でも顎裏が彫られている物もあります。
従って、Tバースカルの顎裏が彫られている云々の話はあまり気にしない方がいいと思います。
Tバーサイドのスカルの顎裏が彫られている物は価値が高いと変な勘違いされている方がいますので記載しました。
それとTバーの長さですが、最低でも
3.5cmは必要です。
この数字は覚えておいてください。
簡単なことですがTバーは真贋判別の基本中の基本です。普通にお店で買っていれば分かることですが。
98年頃の作品ですと3.6cmくらいはあると思います。
使用していると両サイドのスカルの鼻がつぶれたり歯が磨耗したりして0.5mmくらいは小さくなるかと思いますが、それ以下ですと偽物の可能性が高まります。
本物のTバーを使用している偽物以外は見分けられると思います。
偽物は本物から型をとって作りますので、Tバーの長さが3.3cm〜3.4cmと3.5cmを割っている小さい物が多いです。
またTバー自体が細く痩せていて形もいびつです。
是非店頭でガボールのブレスレットを見てみて下さい。