![]() 2009.07.19 Sunday
ガボールのTバーをめぐる論争
今から約3年くらい前にガボールのTバーというタイトルでガボールのTバーの長さについて記事を書いたことがあります。
その中でTバーの長さは最低でも3.5cmくらいは欲しいということを書いたのですが、当時その内容を見て何人かの人から3.6cmは必要なのではないですか?とメールを頂きました。0.1cmの差が論争になっているというのです。Tバーの長さにこれほどこだわるには理由があり、それはガボールの作品の真贋に関わるからとの事だそうです。 当時のブログのコメント欄にも意見として 「3、5ではなく最低でも3,6は必要だと思いますが・・3,6cm未満の本物等見たことないですよ」 とコメントしてくださった方がいらっしゃいました。 見たことがないならば致し方ないと特に返信もしませんでした。 見たことがないなら自分の想像を超えていくような物に出会わない限り、その人は自分の思考を自分自身で疑うことはないと私は思っているからです。 簡単に言うと、自分がこうだと思っている考えは人から何を言われても変えられないということです。(別に考えを変えてもらおうとも思いませんので何もなかったようにスルーしていますが。) 人は自分が見て聞いて触って経験したことをベースに物を話します。 自分が持っているアイテムが3.6cmの物ばかりであれば3.6cmを割る物はないと判断しますし、3.5cmの物があれば3.5cmの物もあるのだなと認識するわけです。 Tバーの長さは3.6cmは必要なのでは?と思う人にはなぜそう思うのかを聞いてみました。すると、一般的にそう言われているからと返答がありました。なぜ一般的にそう言われていると君もそう思うの?と聞いてみましたが、それに対する明確な返答はありませんでした。 ガボールに限らず自分なりの明確なポリシーや主張を持っている人の意見は傾聴に値します。 オレはこう思う!という発言の裏にはそれなりの根拠があり発言内容に対する責任が感じられるからです。 これに対し不特定多数の一般的意見に流される人の意見は他人の意見の受け売りですから聞くだけ時間の無駄です。 時間は有限なので大切に使いたいですよね。 なので、それ以上は深く話をする必要性は感じません。 Tバーの長さが3.6cmは必要だと思った方は、3.5cmのTバーを見たことがないのでどちらかというとTバーの長さが3.6cm以下は全て偽物だという考えに偏りがちです。 Tバーの長さが3.5cmの作品は見たことはないが、見たことがないから分からないもしくは本物が存在するかもしれないという考え方もあります。 で、実際のところどうなのでしょう? このブログは画像を使って事実を伝える事ができます。 その事実をどう受け止めどういう考えに結びつけるかは全くの各人の自由です。 客観的な事実を見て考えが変わる人もいれば変わらない人もいる。 それだけのことです。 自分のブログなので自分の考えも言いますがそれを受け入れるも受け入れないも各人の自由です。 3年前の記事でTバーについてを書いたときに自分が何を見て何を感じ3.5cmと書いたのか。当時のTバーの客観的事実を次回述べてみます。 ![]() |